Superb Garbages 2

千野純一(chinorin)のはてなダイアリーの続きです。

最近の工作事情など

  • 番外で言及した通りダイオードってめっちゃいろんな種類があるんだけど、それらをいちいち説明してるサイトにも載ってない名前のダイオードが、ショップを見るととても頻繁に売ってるんですよね。検索してもいまひとつよくわからず、明確にそうですよと言い切ってるのを見たことがないのですが、整流ダイオードというのはおそらく特に変な特性や機能を持っていない普通のダイオードという意味なんだと思います。


  • この前0.95mmピッチの表面実装ICのはんだづけがうまくいったもんだから調子に乗って0.65mmのに挑戦してみたんだけどあんなの絶対ムリだよ。何もかもが肉眼で見えねーし、どのようにはんだを供給しても分量が多すぎてブリッジができまくってどうにもならん。その後1.27mmのをやってみたらけっこう簡単で拍子抜けだった。
  • つーかデジタルポテンショメータ(シリアルとかで制御する可変抵抗)さあ…。オペレーションが簡単なやつに限って0.65mmとかの表面実装しか出回ってねーのよな。Ω単位のがいいのに、DIPのやつはdb単位ばっかりだし。そういうのはデジタルボリュームとかアッテネータとか呼ぶべき別物なのだろうとは思うが。
  • デジタルポテンショメータはもっと評価されてもいいと思うんだけどなあ。うまくやれば7セグLEDとかLEDマトリクスの抵抗として便利そうじゃね?


  • どうしても24Vの電源が必要だってときに安く売ってたので買ってきて端子を自作し、キッチンでコンセント挿したらバチィゆって火花散ってブレーカが落ちた。ついでにその電源もお亡くなりに。
  • 教訓:裸の基板をステンレスの上に置いて100V電源を扱ってはいけない。ステンレスは導体である。
  • それでもまだ安いので追加で2個買って事なきを得た。1個は予備。


  • 電子回路やHIDの勉強を始めて、Arduino UNO(の互換機が入ったスターターセットみたいなやつ)とArduino Leonardo(の互換機)を最初に買ったのが今年の1月。それから徐々に工具やらパーツやらを買い集めていったわけだけど、工具がひととおり揃って最初にやった実用的工作がマウスの改造だった。
  • Thinkpadderゆえ、使っているポインティングデバイスは主にTrackPointだ。しかし画像のちょっとしたレタッチとか細かい範囲選択とかそういうのがTrackPointではやりづらいので一応マウスも繋いでいる。マウスは右手で持つ場合も左手で持つ場合も両方あるため、右手専用のではなくシンメトリなタイプがよい。ということでロジクールのG300sはよいマウスである。機能的にはきっと両利きマウスの上限に近いのではないか。通常の左右クリックとホイールクリックを含むカスタマイズ自由なボタンの数は9。
  • マウスはたいていつも繋ぎっぱなしで、これは光学マウスの常だと思うんだがクリープ現象みたいなの(何て言うんだっけ。確か名前がついてたよね)がけっこうな頻度で起きていて、マウスには触っていないのにカーソルがじわじわと動いてるのをよく見かける。これの発生中はTrackPointでの操作に支障があるので、マウスを振るとか、ちょっと持ち上げるとか、あるいはUSBケーブルを引っこ抜くという操作が必要となり、これが地味にめんどくさかったりする。
  • そこで私は思ったのだ。電源スイッチが欲しい、と。
  • しかしデフォルトで電源スイッチがついているような無線マウスは論外だ。1日でなくす自信がある。いつの間にか玄関の靴箱の中にあるマスクの箱の上とかに置かれていて1週間くらい見つからない、というのを繰り返すのが目に見えている。近頃は、自分はやっぱりADHD傾向があるんだなと感じるシチュエーションが多い。俺が持っている人間としての不具合はスキゾイド傾向やHSP傾向でぜんぶ説明できるのかも! という希望(?)を持ってしまったがそれは誤りだったようだ。
  • ちゅーことで【第1次マウス改造工事】まずマウスのケーブルを、マウス側の根元部分から10センチくらいのところで切断。5V(赤)、D+(緑)、D-(白)、GND(黒)の4本と、それからこれらをシールドしてる(ノイズから守り、またノイズを放出しないために覆う)っぽい金属線の束が出てくるので、緑と白はそのまま元通りに接続する。一応シールドもそれぞれよじって元通りの接続に(おそらくシールド金属全体の体積が大きい方がノイズ対策として有利なので)。赤の線はオルタネートのプッシュスイッチでON/OFFできるようにして、そのマウス側の端子に新たに用意したLED(と抵抗)のプラス側を接続。そのLEDのマイナス側と、USB端子側の黒線、マウス側の黒線の3つをまとめて接続すれば配線が完了。しかし慣れない作業なので線の長さとかがまちまちだし、このぐちゃっとなってるのを最終的にどうすればいいのかわからないのだが、段ボールの切れ端とガムテープを使ってなんとかまとめることに成功した。マウスから5cmくらいのところにゴロゴロしたものがついてて邪魔だが、比較的手元の方でマウスのスイッチを扱えて、パイロットランプもあるというのは超便利。これで、マウスカーソルが動いてうざいときはスイッチを切るという根本的解決ができるようになった。
  • およそ2ヶ月後。どうやらオルタネートのプッシュスイッチ内部の接触が悪くなってきたようで、ONにするのにちょっとコツが必要になってきた。スイッチの交換を決意して【第2次マウス改造工事】段ボールの切れ端とガムテープの塊をバラし、プッシュスイッチを撤去してスライドスイッチを設置。第1次の文章ではさらっと「接続した」なんて書いてあるけど実際にはそんな綺麗なもんじゃなく、このままで大丈夫かなあと心配ではあったがまあ見なかったことにして⋯⋯ふたたび新たな段ボールの切れ端とガムテープで仕上げた。快適。
  • およそ2ヶ月後。ON時のマウスの動作が不安定になってくる。まー配線が汚かったしさもありなんと思い【第3次マウス改造工事】段ボールの切れ端とガムテープの塊をバラすと、その拍子にスライドスイッチの接続が壊れてしまった。仕方がないのでそれは破棄して、新たにロッカースイッチを設置。どうしようもなく汚いいくつかの配線を切断し、もう一度接続しなおして⋯⋯ふたたび新たな段ボールの切れ端とガムテープで仕上げた。試用時に気づいたが、ロッカースイッチはでかいので、これまでゴロゴロしていたその部分がもっとゴロンゴロンになってしまった。でもまあ実用には差し支えはない。それから、何度もテスターで確認したはずなのに、ロッカースイッチに書いてあるONマークと逆に接続してしまったようだ(ONマークの方に傾けるとOFFになる)。これもまあ⋯⋯パイロットランプがあるし、別にいいでしょう。
  • およそ3ヶ月後(つい最近)。また接続が不安定になってきた。今は樹脂に穴を開けてどうこうという道具もあるので、ケーブルの接続はもう根本的にちゃんと直し、スイッチをマウスの内部にビルトインしようと決意して【第4次マウス改造工事】マウス裏面の「滑り」を司る樹脂シートみたいなものを剥がしその下のネジを回してマウスを開けると、内部の空間はけっこう余裕があって、これなら無理なくスイッチが入りそう。用意したのはふたたびスライドスイッチで、ついでにパイロットランプ用のLEDもちっちゃいのを新たに用意した(抵抗も)。穴を開ける場所はけっこう迷いつつもケツの部分(マウスを持った時の手首側)に決定して、まずはピンバイスとテーパリーマでひたすらゴリゴリして穴開け。それから段ボール&ガムテープでできた元のスイッチ部分を壊して元通りに再接続(なかなか綺麗にできた)。ケーブルがマウスの基板に刺さってる部分近辺から、赤は切断して両端を延長し、黒は単に分岐させ、その計3本をそれぞれをスイッチのところまで引っ張ってくる。そこでスイッチとLEDと抵抗を接続し、エポキシパテを使ってそれらを穴のところに固定、そんでマウスのケースを閉じて工事を終了した。もうめちゃめちゃ快適にできたのだが、この期に及んでパイロットランプの接続を間違えて、ON時のみ点灯ではなくUSBのケーブルが刺さってる間常時点灯になってしまった。まあいい。一応底面から漏れる(座標検知用の)赤い光でわからんこともないし、そのうちなんとかしてつけかえよう。もうエポキシパテは固まってるしまたネジを外すのとかめんどくさいので穴にニッパー突っ込んでLEDだけ破壊した。w


  • なんかWebカメラを作るのが簡単そうだったのでカメラつきのESP32のボードを買ってきてピンヘッダとかをはんだづけした。だがしかし⋯⋯普通さあ、MCUが実装されてる側が表だと思うじゃん。だからその逆側に飛び出るようにピンヘッダをつけたんだけど、その後そっち側にカメラのコネクタがあることに気づいて、このボードをブレッドボードに挿したらカメラには何も映らないのであった。何なんだこれは欠陥商品じゃねえの!?
  • うそです。つーかもっと早く気づいてくれ俺よ⋯。はんだづけしたピンヘッダを除去するのすげえめんどくせえんだよなあ。仕方がないのでピンヘッダを横に90度曲げたりしてピンソケットかユニバーサル基板の切れ端とか経由でなんとかしようと考えているが、憂鬱すぎて作業は進んでいない。映像信号を扱う経路にワイヤラッピングを使うのは(インダクタンスの関係で)なんか躊躇われるのだが、まあそこまで気にする必要もないのかな。


  • Type-Cのコネクタって、単に刺しても5Vもらえないのけ? 3.0以降の12ピンじゃなくて、2.0準拠の4ピン(5V、D+、D-、GND)しか導通させてないんだけど。
  • とか言ってる間に調べた。5.1kΩプルダウン⋯? ってことは5.1kΩ抵抗(けっこうでかい数値だなあ)でどれかとGNDをバイパスさせるんだろうけど、いまいちはっきりしねえなあ。今メインで使ってるThinkpad X1 NanoはType-Cしかないから直接Type-Cのプラグをつけたかったんだけど、仕方ないのでType-Aにして変換アダプタ使うか⋯。
  • 前にもどこかに書いた記憶があるんだが何度でも書こう。A→C変換およびA→MicroB変換は↓こういうタイプのがコンパクトでよい。

  • つーかはてなブログってAmazonアソシエイトのアカウント持ってなくてもこうやって商品画像貼れるのね。Amazonアソシエイトは数ヶ月売上がないと強制退会なので、どうせ消えるアカウントをいちいち作るの面倒だったのでたすかる。スクリーンショットを貼るのは基本的に違法だろうし、imgタグで直接あっちのURL指定するのもせいぜいグレーだと思うので。

 

  • そもそもUSBのType-Aって、早い段階でこのタイプが普及してればみんなもっと幸せだっただろう。→https://www.aitendo.com/product/18072
    これ、ただのプラスチックの板の表裏に電極がついてるだけなんだけど、内部でちゃんとリバースされてて、どっち向きで刺しても大丈夫なのよ。
  • 通常のType-Aプラグというのは皆様ご存じの通り、どちらが上でどちらが下なのかは確率でしか記述できない(観測することで確定する)ものだったのだが、こういうのを採用するといちいち観測しなくても刺さるのだ。確率の波は干渉しないのである。


  • 以前、Sipeed Maix Amigoを買って手に持った所感をべた褒め気味に述べたのだが、開発環境はMaixPyIDE(Python)/PlatformIO(C/C++)/ArduinoIDE(C/C++)って色んなところに書いてあるにも関わらず、発売後8ヶ月経った現在でもまだCの開発環境が整ってないんだよね。
  • Amigoにピンポイントで対応してるArduinoIDEの定義ファイル(ボードマネージャっていいます)なんかも未だに存在しないみたいなので、以前からあるMaixduinoというのを入れて、適当にK210(MCUの名前。RISC-Vコア)が載ってる「Sipeed Maix ナントカ」を指定し、ライブラリのピン番号なんかは自分で書き換えなきゃいけない。
  • 誰かそのへんの情報をまとめてボードマネージャを作って欲しいというか(日本語の資料が皆無ゆえボードマネージャを自分で書くというのはとりあえず諦めたので他力本願しかできない。申し訳ない)、そういうのはメーカーがやってくれないだろうか⋯。
  • 仕方ないのでとりあえず公式の開発環境であるところのMaixPyでなんかちょろっと書いてみようかと思ったのだが、なんとMaixPyIDEにもAmigoの定義は未だにないらしい。最新版は2020年7月とな⋯。それに今のSipeedのサイトってリンク切れとか多くて不審な上に、MaixPyIDEの(おそらくアーカイブの)容量が87MBなんだけどこれが何時間かけても落ちてこねえんだ。どーなってるの。
  • RISC-Vの将来はSeeedとSipeedにかかってると思うんだが、どうも心配になってくるなあ。なんかIntel方面Arm方面からの圧力でもあるのかと疑ってしまうよね。
  • 一応、Sipeed Longan Nano RISC-VとかSeeed Wio Lite RISC-Vなんてのも手元にあるので(安いんだこれが)とりあえずこっちから触ってみるべきかね? と思いつつも、結局Wio Lite RISC-Vも開発環境がまだ整ってないように見えるんだが。
  • ところで、Wio Lite RISC-Vの後ろのESP8266の部分って、これ基板の破線のところで切り取って使うんか? なんかすげー不安で未だに切り取ってねえんだ。「キリトリセン」とか書いてあれば安心なのに。