Superb Garbages 2

千野純一(chinorin)のはてなダイアリーの続きです。

ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナル・サウンド・トラックス VOL.2

つまり買い物日記って感じだが、表題のCDがamazonから届いた。(ASIN:B0001FAFOK
ファミコンミュージックは、非常に聴き心地が良い。俺自身がこういう音源で育ったというのもあるが、それより何より、おそらくPSG3音+ノイズ1音が「俺がリアルタイムで全てを認識できる最大の構成」だからだ。音のもつフィジカルな快感(funny)と、音楽理論のもつメンタルな快感(interesting)が完全に共存できるのが、俺にとってファミコンをはじめとする貧弱な音源の音楽と言える。ちなみにバンド的(ドラムス、ギター、ベース、ヴォーカルのみの)構成もそれに近いものがあるのだが、それについては割愛しよう…。
そんな音源の構成を意識しながら聴いた。リンクの冒険シティコネクションもチャレンジャーも凄い。スターソルジャーやへクター'87なんて芸術的。だが、それ以上のものがあった。迷宮組曲。このCDのTr.78、「ボーナスステージ(コンプリート)」が、本当にPSG3音+ノイズ1音で作られた音楽なのか、この時代既にROMカードリッジの中に音源チップを入れる技術があったのではないかと疑うほどの出来だ。このゲームは6つの楽器を集め、ボーナスステージが終わったら集めてあるだけの楽器が集まって演奏するのだが、この曲はちゃんと6つ「くらい」の楽器の音がする。言葉を絶するほどの、努力の結晶だろう。今更ながら、サウンドプログラマにお疲れさま、と言いたい。
ちなみにVOL.1(ASIN:B0000VSBKK)は某G氏に貸した。すぐ返せって言ったのにー。G氏の奥さんとかここを見ていたら、G氏にそう伝えてもらいたい。(笑)
追記:ちょっと違うような気がして調べた。正しくは、ファミコンはPSG2音、三角波1音、ノイズ1音、それからPCM的なデルタ波が1音で、最後のデルタ波はほどんど使われていなかったらしい。ディスクシステムはFMっぽい音源が1音追加されている、とのこと。