Superb Garbages 2

千野純一(chinorin)のはてなダイアリーの続きです。

Ricotte〜アルペンブルの歌姫〜

RUNEの18禁美少女ゲーム。ずいぶん前からちょこっとずつやってて、やっと終わった。本家の日記で、断片的な感想をずっとコメントアウトして書いてた(というか放っておいた)んだけど、気づいていた人がいただろうか。(今はもう消した)
誤解を恐れず敢えて言うなら、広義の「凡作」。RUNEはこれが上手い。ただただ、こういうアプローチに感嘆。今これができる(というか「実際にやってしまう」)のは意外と、RUNEだけと言っても過言ではない気がする。芯の一本通っているメーカはやはり違う。外注ブランドには生み出せないちからだ。
いつものメインライタの方はシナリオ監修に下がっておられて、やはり、その点でも従来のRUNE作品とは違うものを感じた。脇役(主人公=子供に対する大人の役割かな)に含ませた台詞がとても上手い。こちらの方も今後のご活躍を期待する。
うーん、べた褒めだ。ひとつ欠点というか、むかついた点を挙げるとすると、Largo編の中盤のリコッテが、ただの文系アホ女。ひたすらウザい。こんな女と一緒に住みたくない。おそらくこれは計算された表現ではないんだと思われる。このへんくらいかなあ。脚本に手抜きを感じたのは。そう、思い返してみれば、脚本に手抜きを感じた箇所があまりない。これはどんなメディアの作品を見ても、珍しいことだ。私の波長の関係かもしれない。
と言いつつ、好き嫌いで言えば、個人的にはリトルモニカの方が、身構えない気軽な楽しさがあり、好きだ。でも、一般的にはリコッテの方が好まれるのではないかと思う。…いや、長すぎる作品が好まれない傾向って、そろそろ一般的になりつつあるのかな。そのへんはちょっとわからない。業界から離れて久しいしなあ。(笑)