Superb Garbages 2

千野純一(chinorin)のはてなダイアリーの続きです。

「なぜ自分を優先してよいのか」

  • 怒られ覚悟で。本心(今のところの分析では。自分が本当はどう思ってるかなんてサッパリわからん)だからしょうがないし、誰かを致命的に傷つけるような言説でもあるまい。

 

  • なぜ自分を優先してよいのか。これがここ数年のテーマというか、ここで行き詰まっている。以前も何度か似たような疑問を書いたことがあると思うが。
  • 社会において人間がするほとんどの行動は、ある程度自分を優先させて他人は後回しになるという結果をもたらす。何かを買ったらそれを買えない人が発生するかもしれないし、メールを送ったら他の誰かのメールの転送が数ミリ秒遅れるかもしれないし、散歩をしたら地表上の二酸化炭素の総量を減らしたいと本気で考えている人の希望の実現が少しだけ遠のくかもしれない。
  • そのように他人が後回しになることがわかっていてもなお自分を優先してよい理由というのをここ数年探しているのだがまっっっったく見当たらない。上の例だと影響が微量過ぎるんだけどw 特に実感するのがスーパーのレジに並んでいるときで、自分より後ろでイライラしている人たちより先に自分が会計を済ませることを許されている理由がぜんぜんわからない。現状イライラしていない俺は現状イライラしている後ろの人に順番を譲るべきなのではないかと本気で思う(実際に列から離れて並び直すこともある*1)し、そもそも自分が混むような時間に買い物に来なければ後ろの人たちはイライラする時間がもっと短く済んだはずで、自分の行動が世界の不幸の総量を増やしていると強く感じる。もっともこれについては、以前12基あったセルフレジを全てなくしてしまった近所のスーパー自身にも悪いところがあると思うが…。
  • この疑問は「なぜ自分を特別扱いしてよいのか」とも言い換えられる。自分は自分だけをこんなにも贔屓しているにも関わらず、それが不公平とされない理由は何なのか。また、自分の選択として日常的に特定の人物や商品などを特別扱いしている(例えばThinkpadしか使わないので他のノートPCは買わない等)が、なぜそんな不公平が許されるのかというのもある。なおTrackPointという絶対的に超絶便利なものをThinkpadユーザだけで独占しているというのも公平性に欠けるのではないだろうか。w
  • ここまで書いて、「早い者勝ち」という法則みたいなものが絶対的公理として世界中で同意されているのではないかというのを思いついた。ほとんどのことはこれの変形で説明できそうな感じはするが、だがこれでは、疑問が「なぜ自分を勝たせるために早めに行動を起こすことが許されるのか」にスライドするだけで、結局何も解決しなかった。
  • それから、「なぜ自分を優先してよいのか」という疑問の解決では、結局俺は自分を優先する(そのように行動規範を更新する)という結果には至らないような気もする。その必然性がないからだ。できれば「なぜ自分を優先するべきなのか」「なぜ自分を優先しなければならないのか」をわかりたいところ。

*1:これを言うとけっこう怒られるんだよな。怒る理由は俺にはわからんが…。誰も損しないからいいじゃん。