2011-05-22 ■ 「流行は一周する」。これは本当に的を射た言葉でありまして、例えば西洋音楽の歴史はバロックから始まり、古典派、ロマン派、印象派、一度ぶっこわれた無調の時代(これがいわゆるポストモダン的なもの)を経て、そしてまた古典(新古典派)に戻っていくわけであります。(バロックに戻る必要は基本的にはない) 例えば、エロゲー史を音楽年表に例えてみる。 バロック:黎明期から「沙織」まで(〜1990) 古典派:エルフ、アリス、アイデス三国時代(1990〜1994) ロマン派:シーズウェア〜「YU-NO」、リーフ初期(1994〜1998)→PC-98x1の終焉 印象派:Tactics〜Key、ねこねこソフト、CIRCUS、TYPE-MOON(1998〜2004) 無調時代:…… エロゲーって無調時代を経てなくないか? ひょっとして、明らかな新古典派への区切りというものがないから、なんかだらだらと印象派を続けているような感じなのではないだろうか。 そしてこの年表から読み取れることは、我々が指標しているものは、実は古典派なのではなくロマン派であるということ。今が「印象派をだらだら続けている状態」だとするならば、確かにロマン派は「古い」。 時流としてはまず全てをぶっこわした何かが現れ、それに飽き飽きした人たちがもういちど古典的なものをやって「逆に新鮮〜」と言われなければ新ロマン派には進めにないってわけ。 やっぱその点では、同人の方が先に行ってしまった感はあるよね。 ちなみに音楽史とは時期がズレているが、ちよれん、たまれん、北海道連合とかそういう動きはつまり国民楽派であった。(笑)