Superb Garbages 2

千野純一(chinorin)のはてなダイアリーの続きです。

  • 今月はもう仕事をしないことに決めた、もとい、ゲームで遊ぶという仕事しかしないことにした。
  • つーわけでPS4版のオーディンスフィア レイヴスラシルを10日くらいかけてプレイ。いやー、楽しかった。ポイントがいくつかあって、それぞれ書き残しておきたいので詳細に。
    • 神話的というか、ニーベルング的というか、シェイクスピア的というか、な世界観。現世と死の国とが繋がっていて死んだ登場人物を連れ戻しに行ったりとか、魔王がいるんだけどそいつが一番偉いと決まってるわけじゃなくて妖精国と戦争してたりとか、誇り高きドラゴンが悪い魔法使いに操られていて自ら死を望んだりとか、とにかく重厚で、言葉遣いとかも古典戯曲の翻訳っぽい雰囲気が出ててとても良かった。
    • パラレルなストーリー。428みたいなタイムテーブルの上で全7節が語られる。同じサブキャラがあっちこっちの物語に登場し、断片的に得られる情報で各人の一貫した行動が垣間見えるのがすごくエキサイティングだった。個人的には群像劇というものがわりと苦手なんだけど、これはいいね。しかしよく考えると、敵になる人たちは全方面にケンカ売っててなんか笑っちゃうわ。
    • 基本的には剣戟アクションだが、主人公によってはそれが全く変わってしまうというゲームデザイン。とにかくメルセデス編の手触りにびっくりする。メシ食えば食うだけ経験値が得られる+直接的に最大HPが増えるというのも気分がよくて、あとサイファースキルの「なんかたくさん用意しとくけど気に入ったの使ってよ」みたいなある意味雑な作りがとても好ましかった。自由度というものは少しだけの工夫が感じさせるものであるということがわかる。
  • とにかく、ストーリーがひたすらエンターテイメントしていることが心地よかった。やっぱりシェイクスピア的な熱い展開は今でも通用するということなんだよね。最初はあんまりハマれなくてだらだらと遊んでたんだけど、グウェンドリン編の終盤、オズワルドと死神のシーンあたりでぐいっと引き込まれて、そのままの勢いで最後までプレイさせられた感じ。
  • こんなに壮大なものを鑑賞したのは久しぶりで、ちょっとだけ自分の中で燻る気持ちを再発見したが、まあ、自分にこんなものは作れないのは分かってることだからなあ…。
  • なお好きなキャラはエドマンド(タイタニアの老王)です。w