Superb Garbages 2

千野純一(chinorin)のはてなダイアリーの続きです。

メモ

  • s20cdの発注を募り中。渋い。渋いなあ…。製造の発注はこれから。s20dlは9/1発売。
  • s21の企画中。こういう超単純ゲームもたまにはよろしいだろう。10月リリースはたぶん無理で、冬コミプレス合わせって感じか。冬CD、もしくは超短期間製作なスタンダード作品の可能性を視野に入れておこう。
  • k03は素材待ち。シナリオはさらさら系の予定で、たぶん自分で書く。
  • それはそれとして読書サイクル中。以下どちらの作者も初読。
  • 佐藤友哉フリッカー式」。●●かと思って読んでいたら実は●●……でもなく、最終的には●●だった。というジャンルとしての好みはさておいて、お話として好きな部類ではある。人称はゆるゆる。でもこのゆるゆるなところが魅力なんだろうな。
  • 西尾維新きみとぼくの壊れた世界」。これは面白かった。四角いというか、こぼれがないというか、鋭いって言うと語弊があるんだけど、とにかくこの文体の堅さ(柔らかさと言ってもいい)具合に好感が持てる。いつもこういう小説が読みたかったかもしれない。日本人好みなのではないかと思う。読書量の少ない俺が言うのも何だが、今まで読んだジュブナイル系ミステリの中では最高。エンタテイメント過ぎるところがちゃんと意識されているのがぐぅ。
  • そして小説を書いている。けっこうぽこぽこ書けるもんだわね。これは確かに、何を書くべきか、テーマが自分に内在していないことが一番の問題になる。書けるか書けないかっていうと、やっぱり書けるんだけど、面白いものを書けるかどうかっていうと、どうもね。「面白い小説」像というものを既に自分で持っているのが困ったところだ。しかし、それを持たずに試行錯誤するのも、きっと簡単なことではないだろう。
  • その上で、森博嗣が「ミステリが一番簡単に書ける」と言っているのもよく理解できる。穿った見方をするならば、Vシリーズ以降のあの態度は、ああいう体系を作ったこと自体は賞賛に値するが、しかし、逃げではあると思うね。(笑) 今更思うが、「不要なものはやっぱり不要である」という、非常に森博嗣らしい見解だ。そのへんはぜひあやかりたい。人格形成期に森博嗣という非人間的な作家に出会ってしまった身として。