Superb Garbages 2

千野純一(chinorin)のはてなダイアリーの続きです。

あり得ない図形

・この図形自体は中学受験算数関係じゃなくて、どっか別のところで見たんだけど⋯。

・図のように、底辺が10cm、高さが6cmの三角形があります。この三角形の面積を求めなさい。

・中学受験算数、実際の受験問題でも、ごくまれにこういった感じの平面ではあり得ない図形が出てくることがあるのがちょっと残念に感じるところ。

・しかしね、中学受験なら30㎠と答えちゃってオッケー! 小学校で習った範囲しか出てこないというのがその根拠と言える。

・ちなみに、上の図形の何がおかしいかわかりますよね⋯?

・こうしたらわかる?

・こたえ:三角形の2つの角がそれぞれ45°なら、もうひとつの角は 180°-45°-45°=90°。ということは、この10cmの辺はこの三角形に外接する円の直径にあたり、円の半径は10÷2=5cmなので、図の三角形の高さが6cmということは(平面では)あり得ない。タレスの定理(直径を一辺とする三角形の、その辺に対向する角が円周上にあるなら、その角は90°。円周角の定理の特殊な場合)より。

タレスの定理を習うのは中学校数学なのであった。

・ちなみにこの問題はMicrosoftかなんかの入社試験で出たらしい。平面ではあり得ないことを喝破しつつ、加えてなんか対処を書くのが模範解答らしいんだけど詳しいことは忘れた。気になった人は自分で調べて。w