Superb Garbages 2

千野純一(chinorin)のはてなダイアリーの続きです。

2021年総括(工作編)

好きな部品を3つ挙げます。

ロータリーエンコーダ。ぱっと見可変抵抗っぽいんだけど右にも左にも際限なく無限に回せるやつ。元々はWindows用の左手デバイスあるいは足用デバイスなんかを作るために工作を始めたような感じなんだけど、それに使えるようなマンマシンインターフェースを色々と見て回って、まず最初にとんちを感じたのがこれ。「現在の角度が絶対的にわかる」っていうアブソリュートというのもあるんだけど、「近い位置に2つのセンサを置いてどっちが先に反応したかで右回転か左回転かを判別する」インクリメンタル式が一般的。

コンデンサ。まーこれはね。前にも言ったように、電子工作やったら誰もがみんな好きになると思う。

プログラマブルユニジャンクショントランジスタ。名前が長いのがいい。機能もけっこう好きで、サイリスタの方が便利とは思うんだけど、やはり名前の長さでプログラマブルユニジャンクショントランジスタに軍配が上がる。わざわざNOT回路を組んでまでプログラマブルユニジャンクショントランジスタを使おうぜみんな!

PチャネルのJFET。あ、4つになっちゃった。必ずB接点というのがいい。設計の最初の時点で回路図に書いてみるんだけど結局普通のトランジスタでもやれるなこれ⋯ってなって結局実装しなかったりするけどその控えめなところも好感。ということにしとく。

・あー、円盤状の可変抵抗とかもいいよね! 最初の頃はスライド抵抗をかっこよく使いたいと思ってたけどそれはわりとどうでもよくなった。本当は円盤状のロータリーエンコーダが欲しいんだけど全く手に入らない。

・そういえばひとつの回転軸に2つのロータリーエンコーダが実装されてるやつ(説明が難しい)もずっと探してるんだけど既に過去の遺物なのか、日本国内にはほとんどないみたいであっても1個2800円くらいするし、アメリカの回転率よさそうなショップでもなかなか見当たらなくてあっても1個2300円くらいする。中国のショップなら1個800円くらいのやつがあるんだけど、それでも高えよ⋯。中空軸とかと組み合わせて同じ機能を実現する方法はないだろうか。中空軸のもけっこうするけど。

↑こーゆーや


・あとは例えば好きなマイコンっつったら何だろう。結局Arduinoだったら何でもArduinoになってしまうからなあ。

・そういえば今年前半くらいはずっとATtiny13Aが好きだったね。ああいう制限のきついものは必ずどこか面白く感じるところがある。自分的なハイライトはMinecraft BE用自動釣りデバイスをいくつか作ってみたうちのひとつで、V-USBなATtiny85(つまり何だっけ、最近あのへん触ってないから⋯⋯ああ、そうそう、Digisparkだ)の端子が足りなかったから補助的にATtiny13Aを使って、両者で通信させて機能を実現したやつ。通信する線にLEDを置いといたら、2つのちっちゃいのががんばってピカピカしてる感じがよかった。

・できればATtiny10をもっとやりたかったけど、あれは0.65mmってのがね⋯。0.9mmくらいでSPI繋がるならもっと触ったかもしれない。じゃあやっぱりtiny13でいいじゃねーかっていう。

・後半はずっとアナログと汎用ロジックばっかり触っててマイコンとかソフトウェアとは少し距離を置いてたかも。そんでここ1ヶ月くらいはSeeed XIAO RP2040と、それからSeeeduino XIAOM5Stackあたりを再び触ってた感じ。密かにATtiny861とかATtiny202とかも買ってあるので、そのへんも何か用事を作って遊びたい。


・ちゅーわけで。総括になってるのか? これ。

・とにかくね、俺は寝過ごしてaitendoの福袋が買えなかったことが悲しくて悲しくてしょーがねーんだ。しかしこれでまた「来年の年末にaitendoの福袋を買って、再来年に届いて開けてがっかりする」ことを目標に次の1年を生きていけるのである。良いお年を。