・ARM Cortex-Mシリーズは、M0/M0+がノイマンアーキテクチャ*1、M3/M4/M7がハーバードアーキテクチャ*2らしい。そんなのにCortex-Mっていう同じ名前がついてるんだ。へんなの。
・それからこれはmbedが前提なのかな、そのへんの歴史を全く知らんがとにかく2011年、NXP Semiconductorsが業界初のUSBを搭載したCortex-M0コアなMCUを発売したんだそうな。それからM0コアのUSB関連チップとかが色々出てるみたいだし、M0がUSBと相性がいいようにできてるのかもね。知らんけど。
・AC100Vをコンデンサだけで降圧というか分圧することについて調べてたんだけど、次から次へと様々な疑問が出てきてそれを明らかにしたり裏を取ったりするのに時間がかかりすぎる。さらにそれをまとめて説明しようと思ったんだけど当然長くなりすぎる。
・ので、これだけあらかじめ計算して表にしておきたかった「コンデンサの静電容量→直列に繋いでAC100Vの電気を流したときの電流量」とそれに関する最低限の知識を貼るだけ貼っておく。
・コンデンサが持つ容量性リアクタンスは交流にとって抵抗として働きます。それを求める式は以下の通り。
・それを静電容量ごとに計算したのが以下の表。50Hz(東日本)と60Hz(西日本)における容量性リアクタンスをXCとしました。その右がオームの法則による、そのコンデンサにAC100Vという電圧をかけたときの実効電流の理論値です。(最大電流はその約1.4倍)
静電容量 (μF) |
XC/50Hz (Ω) |
100÷XC/50Hz (mA) |
XC/60Hz (Ω) |
100÷XC/60Hz (mA) |
---|---|---|---|---|
0.1 | 31,831 | 3 | 26,526 | 4 |
0.22 | 14,469 | 7 | 12,057 | 8 |
0.47 | 6,773 | 15 | 5,644 | 18 |
1 | 3,183 | 31 | 2,653 | 38 |
2.2 | 1,447 | 69 | 1,206 | 83 |
4.7 | 677 | 148 | 564 | 177 |
10 | 318 | 314 | 265 | 377 |
22 | 145 | 691 | 121 | 829 |
47 | 68 | 1,477 | 56 | 1,772 |
100 | 32 | 3,142 | 27 | 3,770 |
・ちなみに、インダクタがもつ誘導性リアクタンスの式は (Lはインダクタンス)なので、静電容量の代わりにインダクタンスを使えば、容量性リアクタンスのちょうど逆数。
・整理すると、 つまり円周率の100倍 314.159… に静電容量(F)あるいはインダクタンス(H)をかけて、50Hzならそのまま、60Hzなら1.2倍(20%加算)すれば誘導性リアクタンス。さらに逆数をとれば容量性リアクタンスになります。
・(自明だが一応)計算に使った静電容量あるいはインダクタンスがμやnやpのとき、あらかじめSI接頭辞を取り除く変換をしてもいいけど、そのまま計算した後で小数点の位置をμなら左に6、nなら左に9、pなら左に12動かしてもよい。
・(自明だが一応)逆数を求めるときは、「1÷その数」あるいは「その数÷(その数の2乗)」。
・直列3素子の合成インピーダンスは以下の式で求めることができ、交流の場合はインピーダンスをそのままオームの法則へ適用することができます。
・回路にコンデンサしかない場合、RもXLもゼロ。上の式に代入すると ということになりますが、めちゃめちゃはしょって言うとこれは直角三角形の斜辺を計算しているのでマイナスにはなりません。この公式、なんで絶対値がついてないの?